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「FBT社」見聞記
タイFBT社工場訪問(2012年6月18日)

「工場を見れば製品の良し悪しはおおよそ見当がつく」と良く言われているが、一度は見学したかった「LA FRANC」ボールのメーカーであるFBT社を訪問した。ペタンクの発祥国フランス国内の工場は総て見学し、日本人の視点からフランスの企業理念・文化を垣間見ることが出来た。今回の訪問でフランスとタイの違いは何かを体感し今後の仕事に生かせればと思った。

バンコック空港に近接した工業団地にFBT社は位置している。工場の裏には運河が流れており以前は艀でバンコク港に商品を運び貨物船に積み替え輸出していた。この水利を生かした工場立地があだになり先の洪水でこの工業団地一帯は大きな被害を受けたのだろう。



工場内の社長自宅兼ゲストハウスで情報交換を行った。
社長は50年前に手縫いサッカーボールを日に3個ずつ作りこの大企業を作り上げたという。ミカサ、ミズノ、欧州ブランドのスポーツ用品のOEMを手掛けるとともに自社ブランドを展開し、ペタンクについても積極的に取り組んでいる。タイでペタンクが盛んなのは国王ファミリーが留学先のフランスから持ち帰り楽しんだからだ。

LA FRANCブランドにはステンレスのSS−01、ソフト炭素鋼のSB、ハード炭素鋼のSMの3モデルがあり、余分なものを一切排し絞り込んだ後発メーカーならではのスピードで本場フランスのメーカーを追いかけている。

ペタンクボールはMS社の特許である内部構造を別にすると、材質・外見(ストライプ・仕上げ)・ブランドイメージで差別化を図る商品でブランド間の競争は激しい。フランスのあるメーカーは商標権を盾にFBTの欧州域内進出を阻止しようとしたが裁判で負けたようだ。

半日の訪問であったがFBT社は工場の5Sである整理・整頓・清掃・清潔・躾をクリアーしており、今後も良い製品を生み出し続けるだろう。

FBT社国際公認球 写真で見るFBT社

        

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